捻り姫②

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「それに多分、ターゲットは異能力についてはまだまだ素人だろうから、簡単に見つけられるわよ」 上機嫌に椛は語る。 「……?。どういうことだ?」 「異能力を使うのにはね、マナっていうエネルギーみたいな物が必要なのよ。例えるなら、ドラゴンボールの"気"みたいな物かしらね」 ものすごく分かり易いな、その例え。 「熟達した異能力者ならともかく、能力を得てからロクに訓練もしてない素人はね、マナがだだ漏れなの」 「……つまり、そのマナってやつを上手く制御できてないせいで、垂れ流しにしているってことか?」 「そういうこと。……だからね、私みたいに訓練された異能力者なら、その漏れたマナが分かるのよ。……まあ、それなりに接近しなくちゃ無理だけどね」
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