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「祐一っ!!!!。その子、異能力者よ!!!!!!!!」
その一言を聞いた瞬間は、俺は椛が何を言っているのか分からなかった。
だけど時間にして数秒。
それでも俺には相当長く感じられるくらいの間、思考をうねらせた後、俺はようやく椛が言ったことが目の前の女の子について、だということを理解した。
そして、そこから飛び退くのに時間はかからない。
異能力者=危険。
物理の公式なんかより遥かに重要で分かりやすいこの偏見にも似た感情が、俺の動きを少しだけ早めた。
そしてゆっくりと冷静さが戻ってくる。
まさか、あんな小さな女の子が異能力者だったなんて……
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