3話 吹き荒れる嵐

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ウェムド基地 ラロウ「おりゃぁぁ。」 その掛け声と共にマフを一体斬った。 スレイブ「生きてるか?ラロウ?」 ラロウ「大丈夫ッスよ。」 スレイブ「お前のカンムルはもう5分使ったか?」 ラロウ「いえ、まだ後1分残っています。」 スレイブ「そうか。一気に敵の戦艦を叩くぞ。お前が戦艦を沈めるんだ。」 ラロウ「マジですか!?」 ウェムド基地 地下格納庫 ギル「こいつだ。」 ギルが指さした方には青と白でカラーリングされた、ガンダムタイプの機体だった。 ジーク「これは、ガン・・・ダム?」 ギル「そうこいつの名前は嵐を冠する名前テンペスタだ。ジルシーやスレイブでも乗りこなせなかった。」 ジーク「ゴクリ」 ギルの言葉にジークは唾を飲んだ。 ギル「どうするやめとくかは?」 ジーク「上等だ。使いこなしてやる。」 そう言いジークはコックピットに乗り込んだ。 ギル「言っとくが、その機体のモードは使うなよ。お前の体が持たない。」 ジーク「了解。」 ウェムド基地 上空 スレイブ「右だ、ラロウ。その次も右、その次は左だ。」 ラロウ「流石、スレイブ教官のオーパーツだ。」 ラロウはスレイブのオーパーツによって、徐々に敵戦艦との距離を詰めていった。 リオ・レオン艦内 ブリッジ アンリ「私も出撃するわ。」 ザコ兵士「しかし・・・」 アンリ「この状況でも止めるつもり?」 アンリが指をさしたモニターには、マフの部隊を突破してくるラロウとスレイブの機体が映っていた。 ザコ兵士「分かりました。」 スレイブ「むっ、何だこの機体反応は?」 ラロウ「どうしました?」 スレイブ「いや、気にするな。次の攻撃を避けてカンムルで一気に戦艦を沈めろ。」 ラロウ「了解。カンムル!」 ラロウの機体がカンムルによって猛スピードでリオ・レオンに近づいて行った。その時、 アンリ「ここから先には進ませない。」 アンリ専用マフ改がビームライフルを撃ってきた。 ラロウ「遅いな、止まって見えるぜ!」 ラロウがアンリの機体を抜きさりそのまま、リオ・レオンにビームサーベルを突き立てた。 ラロウ「全開だぁ!」 ラロウはビームサーベルの出力を最大まで上げ、切り裂いた。 ラロウ「やった・・・のか?」 スレイブ「何故だ?敵の戦艦はラロウが斬ったはず。なぜ反応が消えない?」 アンリ「どうやら、上手く敵を騙せたようね。」
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