3話 吹き荒れる嵐

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ラロウ「何でだ俺は確かに斬ったはずだ。」 アンリ「フフ、驚いているわね。」 スレイブ「この能力、以前どこかで・・・」 そう考えるスレイブに通信が入った。 スレイブ「敵機から?あのマフ改からか?」 アンリ「久し振りね、スレイブさん。」 スレイブ「なっ!その声はアンリか!?」 ラロウ「スレイブ教官、誰と話してるんですか。」 スレイブ「ラロウ、こいつは俺が相手する。お前は下にいる奴等の援護を頼む。」 ラロウ「了解ッス。」 アンリ「あら、あの機体はスレイブさんの教え子ですか?」 スレイブ「ああ。お前もまだこんな馬鹿げた組織にいるのか?」 アンリ「馬鹿らしいですか・・・スレイブさんの様に真面目な人らしいセリフですね。」 その時、アンリの機体にアラームが鳴った。 アンリ「あら、もう活動限界時間なの?しょうがないわねあんなに大きい物体を写しちゃったら。」 スレイブ「やはり、お前のオーパーツだったか。」 アンリ「それではお話もここまでにさせてもらいますよスレイブさん。では。」 スレイブ「アンリ!ジュディとミラはどうしてるんだ?」 しかし、アンリはスレイブの問いに答えることなく去っていった。 ウェムド基地 地上 ジルシー「ぐっ、くそ。」 ヒロキ「中々楽しかったよ、君との勝負は。だが、そろそろ終わりにさせてもらう。」 ジルシーの機体は右腕と右足を破壊されていた。 ヒロキ「終わりだ。」 ヒロキのマフ改のビームサーベルが降りおろされた。その時、青い閃光が走った。 ヒロキ「何だ!?」 ジーク「無事でしたかジルシー教官!」 ジルシー「ジーク!?それにその機体はテンペスタか?」 ジーク「大丈夫ですか?それにしてもジルシー教官がここまで追い込まれるなんて。」 ジルシー「ジーク!それよりその機体に何故お前が乗っている!?」 ジーク「後で説明しますから。今は、あいつを倒さないと。」 ヒロキ「ガンダムタイプの機体だと?」 ジーク「ジルシー教官は下がっていて下さい。俺が相手します。」 ジルシー「だが!」 ジーク「その機体はもう戦えないでしょう。」 ジークのその言葉にジルシーは大人しく従うしか無かった。 ジルシー「死ぬなよ。ジーク。」 ジーク「了解です。」 ジルシーはジークにそう告げると、スラスターを吹かして後ろに下がった。
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