3話 吹き荒れる嵐

5/5
前へ
/82ページ
次へ
ヒロキ「次はその機体が相手ということか。面白い。」 ジーク「うぉぉ!」 ジークはヒロキに向かってビームサーベルを切りつけた。 ヒロキ「動きが単調だな。新米パイロットか?」 ヒロキはビームサーベルを抜きジークの攻撃を受け止め、直ぐ様反撃した。 ジーク「くっ、ヤバい。」 間一髪のところで攻撃を受け止めたが、ヒロキは攻撃の手を緩めなかった。だが、ジークに中々攻撃は当たらない。 ヒロキ「パイロットの腕というよりは機体の性能に助けられているな。」 ジーク「このテンペスタじゃなかったら死んでたな。こうなれば、オーパーツ「テンペスタ」起動。」 テンペスタの機体が青く光始めた。 ヒロキ「ほぅ、その機体もオーパーツをつけていたか。ならば、私もナイトメア起動。」 ジーク「あの機体もオーパーツを使うのか。けど。」 お互いにビームサーベルで斬りあう。だが、しかし徐々にジークが圧されていた。 ジーク「うっ、くっ。」 ヒロキ「やはりこの程度かパイロットがこれではな。」 遂にジークとヒロキの拮抗が破れた。 ジーク「うぁぁぁぁ!?」 ヒロキのマフ改のキックをテンペスタはもろにくらった。そして、その衝撃はコックピット内のジークにも伝わった。 ヒロキ「ふっ、ナイトメア・ナルヴォスの能力は機体への衝撃をパイロットにもダイレクトに与える。」 テンペスタは後ろに吹き飛ばされた。 ジーク「かはっ、ハァハァ。」 ジークはかろうじてある意識の中で何とか立ち上がった。 ジーク「俺はまだやれる・・・んだ。」 ヒロキ「ほぅ、気力だけで動いてくるか。その心意気は認めよう。だが、自分の無力さに気付いてないこと程愚かなことは無いな。」 そう言うと、ヒロキはテンペスタに向かって右フックをかました。 ジーク「かはっ・・・」 そこでジークは体を動かそうにも動かせない状態になっていた。 ヒロキ「アンリ状況はどうだ?」 ヒロキはリオ・レオンに通信でアンリに聞いた。 アンリ「ウェムド基地の被害率は80%を越えているわ。」 ヒロキ「了解した。そこのパイロット聞こえているか?君との決着は取り敢えず預けよう。次に会う時までに腕を磨いていろ。」 ヒロキはジークに通信でそう告げるとリオ・レオンに引き返した。 ジーク「くそぅ、くっそー!」 ジークの悔しさの叫び声がテンペスタのコックピットに響いた。 3話 終
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加