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シャドウミラージュの襲撃より3日後ウェムド基地 指令部
ジルシー「スレイブ、何とかならないか?」
スレイブ「とは言ったものの。こうも被害が多くては、部隊を作るにも動ける人間も機体も少なすぎる。」
ジルシー「そうか。せめてここにいる訓練生を何とか本隊に入れたいのだが。」
スレイブ「そう焦るな。明日にはキリマンジャロの本部が応援に駆けつける、が、それ以外の基地からは期待出来んだろうな。ゴッデス帝国も動きが活発になって来ているからな。それより、ジークは調子はどうだ?」
ジルシー「傷は治っているんだが、やはりあの赤いマフ改やられたのがショックなんだろう。過度に訓練をしすぎて医者に止められていたよ。」
スレイブ「あいつも中々負けず嫌いなところがあるからな。」
ジルシー「私は少し基地の修復具合を見てくる。」
そう言い残すとジルシーは指令部から出ていった。
ウェムド基地 格納庫
ジーク「くそっ、右。いや、左か!」
ジークはテンペスタのコックピットの中で、ヒロキとの戦いを何度もシミュレーション訓練していた。
ジーク「これじゃ、あいつには勝てない。もう一回だ。」
ラロウ「おーい!また特訓か?」
コックピットの外からラロウの声が聞こえ、外に出た。
ジーク「何だよ?何か用か?」
ラロウ「お前がへこんでないか見に来たんだよ。そしたらお前が特訓してたんだよ。だから、たまには息抜きに遊びにでも行こうぜ。」
ジーク「お前基地がこんな状態なのにどこに行くつもりだよ?」
ラロウ「いや実はあのギルのおっさんからMSを直すのに機材が足りないって言うんで買い出しを頼まれたんだ。」
ジーク「分かった。そういう事なら俺も一緒に行ってやる。」
ラロウ「よし、なら早速行トラックで行くから運転してくれよ。」
ジーク「はぁ、やれやれだな。」
溜め息をつき、ジークはトラックを取りに行った。
オムロ街
ラロウ「え~と、これを10個買って、よしこれで全部だな。」
2時間、ジークとラロウは街中を走り回りようやく頼まれていた物を全て買い終わった。
ジーク「やっとか、さっさと帰ろうぜ。」
ラロウ「おう。いや~それにしても運転手を頼んで悪かったな。その代わりと言ったら何だけど遊んで来いよ。」
ジーク「いや、別に俺は・・・」
喋ろうとしたら無理矢理トラックを降ろされた。
ラロウ「楽しめよ!」
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