7話 実力の差

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戦艦「ヴァルハラ」 周辺 ジーク「何だあの機体は?」 ジークは今までに見たことのない機体のフォルムに驚いていた。 ブレードゴッデスは肘、足、踵、膝、とあらゆる部分にヒートブレードを装備しており、ゴッデスシリーズは操縦者の身体能力次第で強さが変わるシンクロシステムを採用している。シンクロシステムは操縦者の動作がそのまま機体の動きに変わるシステムで、ミラは肉体改造をされており常人を遥かに越える身体能力を得ている。 ミラ「テンペスタとかいうのはあれか?」 ミラは標的をテンペスタのみに絞った。 ジーク「何だ?俺を狙っているのか。」 ミラはテンペスタとの差を詰めて格闘戦に持ち込んだ。 ジーク「この野郎!」 ミラ「動きにキレが無いな。」 ジークの振り下ろしたビームサーベルをミラは避け、回し蹴りを喰らわした。 ジーク「くっ、あれをもらうのはきつい。」 ジークは後退しつつ、ビームサーベルを投げつけた。 ミラ「味なマネを。」 ラロウ「大丈夫か?ジーク。」 ラロウのゼムがビームライフルを撃って援護した。しかしミラはそれを難なく回避した。 ラロウ「ジーク、こいつには手加減無しだ。全力で行くぞ。」 ジーク「分かった。」 ジーク「テンペスタ!」 ラロウ「神速!」 ミラ「オーパーツを起動したか、これで少しはマシな動きをしてくれるか?」 ジークとラロウはオーパーツを発動した瞬間に同時にブレードゴッデスに斬りかかった。 ミラがそれを回避し、反撃しようと体勢を整えようとしているときにラロウのゼムに2回目の斬撃をくらわされた。 ミラ「何!?速い!」 ジーク「どこを見ている?」 ジークはテンペスタの能力によってビームの出力が通常の3倍に増えることを利用し、テンペスタ専用のバスターライフルを装備していた。 ジーク「終わりだ。」 バスターライフルから強烈なビームが発射され、ブレードゴッデスをビームが包み込んだ。 ラロウ「やったのか?」 ジーク「ラロウ、こっちは大丈夫だ。ジルシー少尉を援護してやってくれ。」 ジークの言葉を聞いたラロウはジルシーの援護へ向かった。そして、ジークが周辺のイクシオを倒そうとした時、 ミラ「ここまでダメージを食らったのはネッシュさん以来だ。」 ブレードゴッデスは左腕を無くしていた。 ミラ「だが、本番はここからだ。」
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