2話 奇襲

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スレイブのオーパーツによってラロウの動きは完全に見切られていた。が、徐々にラロウの攻撃がスレイブを捉えはじめた。 スレイブ「これでもまだ、遅いのか!くっ!」 ラロウ「見せてやるぜ俺のオーパーツ、神速(カンムル)の力を!」 ラロウのビームサーベルがスレイブのゼムに斬りかかった。しかし、スレイブも精密予測によってその攻撃を受け止めた。が、次の瞬間スレイブのゼムの両腕が切り落とされた。 スレイブ「フッ、この嘘つき野郎。」 MS格納庫 ラロウ「すいません、嘘ついて。」 スレイブ「構わん。それに十分合格できる実力も持っている。嘘をついたのは精密予測をかわすためだな。」 ラロウ「ええ、カンムルのスピードを計算に入れられたらたまりませんからね。」 スレイブ「ラロウ、お前も明日から特別機動部隊入りだ。今日はもうゆっくり休め。」 ラロウ「了解です。失礼します。」 ラロウは格納庫を後にした。丁度帰ろうとしたところにジークからの電話がはいった。 ラロウ「もしもし、何の用だよ」 ジーク「やっとでたか、中々電話にでなかったな、何してたんだ。」 ラロウ「再審査だよ。特別機動部隊に入隊できるかどうかの。」 ジーク「じゃあ当然受かったんだろ。」 ラロウ「当たり前だろ、この未来のエースパイロットがこんな所で躓くかよ。」 ジーク「すぐ調子に乗るな。」 ラロウ「へへっ、悪い悪い。でもよスレイブ教官に勝ったんだぜ。」 ジーク「そうだな。じゃあ、そろそろ電話切るわ。明日の準備もあるし。」 ラロウ「了解。じゃあな。」 ジーク「おう。」 俺はそう言い電話を切ると携帯をベッドの上に投げた。そして準備をしようとしたのだが、眠気が襲ってきた。 ジーク「(準備は明日早く起きてしよう。)」 そう思ったが最後俺は深い眠りについた。 2時間後 ウェムド基地上空(宇宙)戦艦内 ザコ兵士「アンダーソン大佐、奇襲の準備が整いました。」 女「ヒロキ呼んでいるわよ。」 そのヒロキと呼ばれた男はパソコンを熱心に叩いていた。そして、女の方を一目見ると再び元の行動に戻った。 女「はぁ・・・」 女はそう溜め息をつくと、部屋のドアを開け、ドアの前にいる兵士に呼び掛けた。 女「あなた、ヒロキは予定通り自分の機体を用意してと言ってるわ。」 ザコ兵士「これは、アンリ大佐。ご一緒でしたか。」
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