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ザコ兵士「しかし、大佐が自ら出るまではないかと思うのですが。」
アンリ「それは・・・」
アンリが返答に困っていると、後ろから声が聞こえた。
ヒロキ「君、常に軍の大将というものは先陣を行けば、後ろの兵士の士気が大きく変わる。」
ザコ兵士「ヒロキ大佐。しかし、たかだか連邦軍の基地を奇襲するのに大佐程の御方が出る必要が・・・」
ヒロキ「いや、こんな作戦に何か得る物があるかもしれない。私はそれを取り逃したくないのだよ。」
ザコ兵士「分かりました。では、準備に取り掛からせていただきます。」
そう言うと兵士は敬礼し、格納庫の方に向かっていった。
アンリ「珍しいわね。あなたが先陣をきるなんて。」
ヒロキ「私だってたまには行くさ。それに、パイロットとしての勘が何かあると感じる。」
アンリ「そう、分かったわ。あなたのパイロットの勘を信じるわ。それじゃ、私は作戦が始まるまでブリッジにいるわね。」
そう言いアンリはブリッジに向かった。
ヒロキ「さて、この作戦は私に凶と出るか吉と出るか。」
15分後 ウェムド基地
ジルシー「特に異常は無いか?」
ザコ兵士「はい。特に異常は・・・いえ!敵機接近上空からです!」
ジルシー「何!馬鹿な上空は見張りのパイロットがいたはず。」
ザコ兵士「パイロットからによると、大気圏を戦艦で突破してきたようです。」
ジルシー「くっ。総員先頭配備!軍隊入りが確定している訓練生にはゼムに乗せろ!」
ザコ兵士「しかし、まだ実戦は早すぎるのでは?」
ジルシー「私がサポートとスレイブで何とかする。機体の準備を。」
ザコ兵士「はい!」
ジークの部屋
ジークは鳴り響く警報音で目を覚ました。
ジーク「何だ?敵襲か?」
戸惑っているジークの耳にジルシーの声が聞こえた。
ジルシー「この放送が聞こえる訓練生達、軍隊入りが確定している者は直ちにゼムに乗り戦闘の準備を、そうでない者は、早くシェルターに逃げろ。」
ジーク「くそっ、軍隊入りの前日にいきなり実戦かよ。」
ラロウ「おいジーク起きてるか?」
ジーク「ラロウ!?」
ラロウ「早く行くぞ、敵はすぐそこだ。」
ジーク「ああ!」
そして二人は急いで格納庫に向かった。
格納庫
スレイブ「やっと来たか二人共。」
ジーク「遅れてすみません。」
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