赤い奴のスペックは、三倍の法則

10/14
前へ
/61ページ
次へ
「あの、助けてくれてありがとう。君が居なかったら、今頃どうなっていたか…。」 「別に感謝されるような事はしていない…。これが使命だから…。」 「使命…??あっ、そうだ君の名前は?」 「みけ…」 「みけちゃんか、かわいい名前だね。そうだお礼といっては何だけど一緒にアイスクリーム食べて行かない?いろいろ買ったから、いっぱいあるんだ。」 「アイスクリーム…?」 そう言って頭の上にハテナマークをいっぱいのせている、みけちゃん。 「そうだよ、アイスクリーム…ってもしかしてみけちゃんもアイスクリームを知らない?!」 (どうやら最近の子供たちにはアイスクリームを食べるという習慣が無いらしい。) 「それじゃあ尚更食べて行くといいよ。」 「そうだよ。みけちゃんも一緒に初アイスクリーム食べよ~よ。冷たくて甘くてすごく美味しいんだって!」 さっきまで泣きじゃくっていた小雪がみけちゃんに言った。 みけちゃん自身も少し興味があったのか、小さくうなずいてくれた。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加