立樹とぎゅっぎゅ

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男の子の下ってのは色々と大変だ。 立つのは生理現象だから仕方ないけど、何も登下校中や授業中に元気になることはないと思う。 ……どうしてこんな話をしてるかって? それは満員状態の電車の中で、目の前にいる長身でイケメンの優男、天野立樹のソレがお腹に押し付けてあるからさ。 「………すまん」 「今は許す……けど次は折るからな…」 今の俺にはない男の子の象徴で、ブラッディーチャージする事により本来の力を発揮する神聖な器具。 取り外しは不可だ。 だからこの小さく愛らしくを形にしたような俺の体にはソレをつける事はできない。 装着は出来るけどね。 「帰りに高いパフェ奢るわ…」 「俺も……不覚にも抱きついてるから気にするな。こんな優男に数秒でも抱き付いているのにはイライラするけど…」 「分かってる。それを含めてのパフェだ」 「じゃあ許す。いっぱい抱き付いて一番高いのにする…!」
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