途切れない気持ち

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『……ホンマ一年に支配されとるわ………』 最初はなんだコイツって思った。 聞き慣れないイントネーション、そして……… 射ぬくかと思うような漆黒の瞳。 何故か、全てがわからなかった。 アイツの体の周りには壁があるんじゃねぇかと思うほど。 だが、その壁はすぐに感じなくなった。 あの、初めてテニスをしたあの時だ。 返ってくるボールを打つたびに気持ちも返ってくる。 壁なんかねぇ……… コイツも同じテニス部の仲間となるんだ……
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