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そんな事を感じながら、夕焼け色に染まったコートで侑士と試合して、もう6年………
それを始まりとして、この6年間が始まった。
……俺達の6年間が。
「このコート見たら色んな事思い出してまうなぁ……。あん時な、俺……お前に特別な何かを感じてん。」
「侑……士………」
「金髪で、どことなくすげぇオーラがあって。」
…………は?
「てめぇ……誉めてんのか誉めてねぇのか、わかんねぇんだけど………」
「まぁ待ちぃや。……こっからやって。」
侑士は少し焦ったように両手をあげた。
待てって…………?
「………ほんで……今まで言うのが恥ずかしかったから言わんかってんけど………」
侑士がコチラへ振り向いた。あの漆黒の瞳と俺の目があった。
離せない様な黒い目で。
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