途切れない気持ち

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「跡部様ーっ」 「跡部様ー!!ご卒業おめでとうございまーす!!!!」 体育館を出ると、直ぐ様例の……女子達が。黄色い声援が飛びかう中、なんとか脱出しようとする。 樺地は今日、家の用事かなんかでいなくて………。こーゆーのはだいたい樺地が処理してくれるんだが…… 沢山の花束が胸に押し当てられる。 が、受けとらねぇ。俺は……アイツ以外興味ねぇんだ………。 …………!!!!! (バッチ……バッチは………!!!) すぐに右手をブレザーの襟元へ持っていく。そこには……まだ冷たい何かがついていた。 バッチである。 小さな氷帝マークのついたバッチ。盗られないように握り締める。 早く、これを持ってアイツの所へ行かなきゃなんねぇのに………
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