途切れない気持ち

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***** 女子の間を抜けても、まだ侑士は俺の手を引っ張った。 左手は侑士のぬくもりに包まれてて………右手はまだバッチを握りしめている。 侑士のぬくもりを実感している今……… この時間が終わらなければいいのに。 そんなの、ただの願いにしかすぎねぇが。 卒業すれば、毎日会えなくなる。 侑士と俺は、付き合っている。……だけど、そうだとしても、離れてしまえば毎日なんて無理だ。 俯いていた顔をあげてみると、侑士の背中が見えた。 侑士の背中、でっかくなったな……… 初めて出会った頃なんて、まだまだ心も体も未熟で。 些細な事で喧嘩しちまったり、相手の事なんか受け入れらんねぇ反抗期。 そういう経験を重ねて、俺たちは大人になる。 侑士も経験を重ねて、今ではこんな立派になっちまいやがった。 毎日毎日……… 長いようで短いこの6年間は……今日、終わりを迎える。
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