途切れない気持ち

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そんな事を考えていると、いつの間にか中等部の方まで連れてこさせられていた。 さすがにびっくり…… 「おい侑士っ……おまっ…どこまで行く気だよ……」 「もうちょいやから。……景吾と最後にいっときたいトコあんねん。」 少し間を空けて、そうヤツは答えた。 前を向いたまま……こちらからはどんな顔してるかわかんねぇ。 どこ……行く気なんだ…? そーいや……久々に中等部へ来たな………。 中等部と高等部は道路を挟んで隣だ。しかし、だからといって高校生なのに中等部へ行く事はねぇからな。 なんも変わってねぇ。 全てがあの頃のままだ。 体育館、校舎、グラウンド………。中学生ん時のまんま。 まて………… コイツもしかして………?
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