途切れない気持ち

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ガシャガシャと柵を越えていく音が響く。 軽く……5メートルはあろうかという柵を越える俺たち……… なんで俺様がこんな事を……… 「景吾ーおっそいなぁ、お前。」 ……………… 侑士がバカにした顔で少し下にいる俺を見る。 ………腹が立つ…………!! 「ハッ!!上等じゃねーか!!お前が二度とそんな事言えねぇ様にしてやる!!!!」 「………おぉっ、本気やん?そーこなな。」 ガシャガシャという音がより一層大きくなった。 あいつに吠え面かかせてやる………!!!!! 最近は勉強に集中していた。大学からは本格的に会社を継いでいく勉強をしなければならないから。 おかげで侑士ともあまりゆっくり出来なくて…… だから久々かもしれない。侑士とこんな幸せな時間を過ごすのは。 他人から見れば、ただの広い世界の時の一部にすぎねぇ。 だけど、俺にとっては侑士に引っ張られている時も、柵を越えているこの時間も、かけがえのない時間。 確信を持って、そう俺は言える。
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