途切れない気持ち

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「ハァ……ハァ……」 「ハァ………」 少し張り切りすぎたか。 夏に引退して、そこからは気晴らしに体動かす位だったからな………体がもうなまって………… 「景吾……見てみ」 「え……」 その声で、顔をあげる。 「うわっ………」 先程よりも近くにあるコート。やっぱり……広い。 侑士がコートを見つめながら聞いてきた。 「なぁ、覚えとる?俺達が初めて出会ったあの日。」 忘れる訳……ねぇだろ。 あの日は、俺の人生の岐路だったのかもしんねぇ日なんだから……… 「覚えてる。一日たりとも忘れた日はねぇほど。」 「うわっ……なんかごっつ嬉しいわ。」
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