青年と神様

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とある神様は声を聞きました。 「神様、僕の生きる意味はなんですか?」 神様は、難しい言葉を使って答えました。 「それは君が考えなさい。」 青年は、まるで子どものように泣いたあと、少しだけ怒りました。 「まるで大人だ。」 やがて、青年は大人になります。 それを考えることを忘れてしまうほど忙しく立ち回り、ケイタイの電波が欲しいものをすべて届けてくれました。 やがて、青年だったおじさんは子どもに聞かれました。 「僕の生きる意味はなんですか?」 青年だったおじさんは答えました。 「そんな下らないこと考える暇があるなら、ベンキョウしなさい」 神様はそのことを知りません。
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