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とある神様は、声を聞きました。
「僕は本当に何も知らないの?」
自分の問いかけに、心を閉ざしました。
「ごらんよ。少女は死んだ。」
神様は目を閉じました。
「聞いてごらんよ。青年は価値を忘れてしまったよ」
神様は耳をふさぎました。
「行ってごらんよ。老人の祈りを知りに。」
神様は足を止めました。
「卑怯者」
消えない影が、消えない言葉が、消えない姿が、消えない罪が、消えない過ちが、消えない悔恨が、消えない声が、消えない間違いが、消えない想いが、消えない失敗が、消えない傷が、消えない罰が、消えない迷いが、消えない悲しみが、消えない怒りが、消えない無知が、消えない被害が、消えない誤りが、消えない懺悔が、消えない嘘が、消えない空想が、消えない嫌悪が、
消えない愛が、神様のことを削りました。
神様はそのことを知りません。
神様は
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