第一章 MASURAO

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「空がどうかしたか?」 「いいから早く!」 僕とアナスイは窓から空を見上げた。 「……何もないよ?」 「えっ!?そんな…!」 よし子も走ってきて窓から身を乗り出した。 空には一面の青空が広がっているだけだった。 「あれ……そんな………!」 「何を見たんだ?」 僕はよし子に尋ねてみた。 よし子の様子はからかっているようには見えなかった。 「大きな……… いえ…、なんでもないわ。 私疲れてるのかな…。」 「なんだ夢でも見たのかい?はははは」 アナスイと部長は笑った。 「よし子さん、今日は帰ってゆっくり休みなよ。」 「うん、ありがとう…。」
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