第一章 MASURAO

8/13
前へ
/36ページ
次へ
その晩、僕がアパートのベッドで微睡んでいると、電話が鳴りだした。 ジリリンジリリン…ガチャ 「もしもし。益荒男です。」 『“あれ”を見た?』 「……どちら様ですか?」 『“あれ”を見た?』 「“あれ”…?誰だすか?あんたは…」 僕は少し噛んでしまった。 聞いたこともない声だった。 男の声か女の声かもよくわからない、不思議な声だった。 『・・・・・・』 「・・・・・・お・・おっぱいプリ」 ガチャ 僕がウケを狙おうとした瞬間に電話は切れてしまった。 「なんだ今の?」 僕はただのイタズラだと思って寝ることにした。 その時は…。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加