第三話『ユキムラとナツミ』

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「取り敢えず、そのニナって子を連れて来て」 「分かった」 ユキムラは『ストレイキャッツ』から出て行ったわ。ペソロニアさんがアタシに言う。 「ホンッと素直じゃないねぇ」 「えっ?」 「ユキムラよ」 「ユキムラが?」 「解散だ。とか言っても、そんな気なんて無いのにね」 「そうですか?本気っぽかったけど…」 「ウフフ。ユキムラはアナタの事を誰よりも大事にしてるわ」 「えっ!?それはウソでしょ?」 「ホントよ。あぁ見えてシャイなのよ。ユキムラは」 「ウソォ~」 「アナタの気持ちはどうなの?ナツミちゃん?」 「へっ?アタシですか?う~ん…無しですね」 「ウフフ。素直じゃないわねぇ…」 「えっ?う~ん…アタシにも分からないんです。ユキムラとは兄弟みたいな感じだから」 「それは、サスケが原因なの?」 「えっ?…そうかも知れませんね」 サスケ。アタシの憧れの人。そしてアタシがスペーストラベラーになったきっかけの人。 サスケとユキムラはパートナーだったの。
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