第一章

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すると土方は、露骨にため息をつき 歳「……勝手にしろ」 と言葉を残してその場に座り込んだ 春「ありがとうございます!」 春香は安心してガバッと頭を下げた 歳「……礼は近藤さんに言え」 そう言い放った土方にニヤリと笑った春香 春「…豊玉さんには言ってませんよ?」 歳「なっ!どうしてその名を!」 土方は耳まで真っ赤にして叫んだ 春「私は未来から来たんです。それに、新撰組の事は有名ですよ?豊玉発句集の事も…。あたしはよく調べてましたし」 歳「った…他言するなよ!」 いきなり図々しくなったなと土方はぼそっとつぶやいた その言葉に春香はここに来て、初めて心から笑ったimage=318565877.jpg
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