挨拶です

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【ピンポーン】 ツンデレ荘に引っ越して半日。 ダンボールから本を出していたら唐突にインターホンが鳴った。 いつのまにか外は茜色に染まっていた。 とにかく、出なきゃ。 一体誰だろうか? 大家さんには挨拶済ましてあるし 「はい?」 扉を開けると、そこには見知らぬ女性が立っていた。 容姿は……泉ピ🌕子? 「あらぁ、案外いい男なのねェ…」 初対面の人に対する第一声がそれか。 「…あの、どちら様でしょうか?」 「え?あらやだ、私ったら!ごめんなさいね、初登場がこれじゃ駄目よね」 なんだ初登場って 「私は207号室の泉敏子(イズミ トシコ)よ」 なんかおしい 「よろしくね?」 僕は笑顔で返事をした。 悪い人ではなさそうだ。 良かった。
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