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翌日。
雲一つ無い晴天に恵まれた宮殿には朝から文武百官が集っていた。
正門の広場は石畳で整備され、文官と武官が左右に分かれて並んでいる。
その前方には宮殿に続く階段があり、入口には演壇が置かれていた。
そして壇上には典禁が立ち、文武百官に向けて演説を行っている。
その後ろでは詩鳴達が椅子に座り、典禁と文武百官を見下ろしていた。
典禁は声を大にして臣下達に発破をかけた。
典禁「こたびは詩鳴様が京洛にお見えになり、幸運にも師事を執って頂ける事となった!この機会を無駄にせず、少しでも多くを吸収して国事に務めてもらいたい!」
典禁の演説に臣下達は一礼して了解した。
雅継の教育が行き届いているのか。
それとも典禁の手腕か。
京洛の臣下達は勤勉な者が多く、学びたいという意志にあふれていた。
典禁は詩鳴達に向き直ると、うやうやしく頭を下げた。
典禁「ご多忙の中で御時間を頂き誠に恐縮で御座います。なにとぞ御指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします」
形式通りの応対ではあるが、典禁の立ち振る舞いが効果を二倍にも三倍にも高めている。
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