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毎度の事ながら蒼夜が海浬を叱りつけ、無理やり野菜を食べろと強要していた。
そのため海浬はむくれ顔となり、食事を取ろうとしなかったのである。
蒼夜「きちんと野菜も食べろ!! 好き嫌いしてたら強くなれんぞ!?」
海浬「やだやだ!! だって野菜は苦いんだもん!!」
食卓を挟んで平行線の問答が続いている。
霧斗「やめなよ2人とも!」
たまらず霧斗が仲裁に入るが2人の争いは収まらない。
何時もならば海炎が海浬を庇うのだが、海炎は食糧調達のため近くの村に出向いていた。
それは海炎が自ら申し出た事であり、平北の国内を自身の目で確かめる魂胆があったからである。
二人を宥めていた霧斗も流石にお手上げ状態となり、二人は更に言い争いを続けた。
蒼夜「野菜は体に良いのだ、なぜそれが分からん!?」
海浬「だって嫌いなんだもん!! 分かる訳ないよ!!」
周りの人間は何時もの事だと笑って見ている。
するとシャムロックは二人を見て懐かしそうに呟いた。
シャムロック「そういや俺もお袋によく怒鳴られたな……
それにしてもあの二人、本当の兄弟みたいだぜ」
ニヤニヤしながら二人を眺めるシャムロックは言い争う光景を楽しんでいた。
そして、食糧調達に出ていた海炎が猪を担いで帰って来たのである。
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