第十章 星影の本性

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星影は特に警戒する事なく面会を許す事にした。 星影「よかろう。事情が事情だ、面会を許可しよう」 孔延「ありがとうございます」 孔延は内心安堵しつつ拝礼した。 これでミシェルに会う事ができるからである。 すると星影は玉座から立ち上がると孔延に歩み寄った。 なにやら不敵な笑みを浮かべている。 星影「面会は後にして少し私に付き合え。お前に見せたい物がある」 孔延「御意」 孔延は警戒しつつも星影に付き合う事にした。 変に機嫌を損ねて面会を妨げられる事を恐れたのである。 星影は侍中にミシェルとの面会を準備するよう命令した。 そして孔延を伴い宮殿を後にしたのである。 星影は宮殿から少し離れた場所に孔延を連れてきた。 そこには西洋風の巨大な神殿が建っており、質素で無駄な装飾は施されていない。 それが神殿に神秘的な神々しさを与えていた。 星影と孔延は神殿に足を踏み入れた。 孔延「これは……」 思わず孔延は息を飲んだ。 神殿内には大陸と外国の御神体が祭られており、些細な宗教まで含まれていたのである。 そして差し込む日光が後光のように感じた。 孔延「竜王様、これが見せたい物ですか?」
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