Episode.1

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「どうぞ」 「失礼します。」 恵介の返答で先程、魔物を倒した青年が入ってくる。 「早かったね! “白夜の覇王”」 恵介は、タバコを消しながら入ってきた青年を見る。 「やめてくださいよ…」 青年はローブを脱ぎ、姿を見せる。 「そうだったね… お疲れ様!時雨君」 恵介は立ち上がりソファーに招く。 時雨はソファーに座る。 「報告頼むよ」 時雨は任務の報告を始める。 「魔物の出現率が上昇。さらに群れをつくっています。魔物一匹の強さはなくとも一斉に襲われたらまずいです。」 時雨は眼を閉じて一息つく。 「群れか… 下級の魔物の群れかい?」 恵介は時雨の前に座り、腕を組みながら時雨を見る。 「下級から中級が群れています。しかし、群れのトップには上級が一、二匹います。」
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