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「多くの魔物の群れが一つになってしまったら大変だね…」
恵介はため息をはきながら、時雨を見る。
「俺はそろそろ学園に行かないとマズイので…」
時雨はソファーから立ち上がり、扉に向かって歩き出す。
「すまないね時雨君… 平穏な学園生活を送らせてあげられなくて…」
とても申し訳ない声色で恵介が時雨に話しかける。
時雨は歩くのを止め、恵介のいる方へ振り返り、
「問題ないですよ。俺一人が平穏になりたくもないですしね。」
笑みを浮かべながら恵介に、「気にしないでください」と付け加え、部屋を後にした。
時雨が出て行った部屋の中で恵介は新たにタバコをくわえ、火を付ける。
「俺も動かないとな…」
恵介は、自分の武器をだし、指を鳴らす。
すると、魔法陣が展開され恵介は光の粒子になり消える。
部屋の中には静寂しかなかった。
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