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進藤は椅子に腰掛けてそれを眺めた。
「萩原君が手を見せたくないって言うので、彼のは書いてません…。」
「ふぅん。」
すると、大本が得意気に言った。
「今日は30000ちょっとだけで調子悪かったけど、やっぱりあたしが1位で終わったんです。新入りとはいえ現実は見せとかないとね。」
彼女がそう言うと、山崎が少し怒ったように言った。
「もー。それでもう来なくなっちゃったらどうするんですか。」
大本は笑った。
「大丈夫だよ。1回負けたくらいでもう来ないって事はないわよ。あいつだって、自分が素人って自覚くらいあるでしょ?」
すると、進藤がニヤリとして言った。
「どうかしら? 多分、あの子…、素人どころか手練よ…。それも相当の…!」
皆の視線が一気に彼女に集まった。
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