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大本が眉をひそめた。
「どうゆう事ですか?」
「フフ…。つまり、こうゆう事…。彼はあなた達にわざと振り込んでいたのよ。それも常に安目でね。この東1局の振込みがいい例ね。わざわざ安牌を2枚消して一発消し。そして、この九筒切りで満貫手を2000の安手に変えた…。」
彼女は記録の書いてある紙を皆の方に向けた。
「安目のある手やのみ手には振るくせに、そうじゃない手には振ってないわ。彼は待ちを看破してる。ダマテンまでね…。あんた達の方があの子に小馬鹿にされてたって事ね。和了れたけど安目で一喜一憂してる様子を見て楽しんでたのよ、あの子。…きっと。」
進藤はまたニヤリとした。
「お手合わせしたいわね…。本気の彼と…!」
山崎達は唖然としながら記録を見詰めていた。
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