―告知―

2/19
前へ
/807ページ
次へ
―雀荘― 萩原は雀荘のドアを開けた。 サークルのメンバーが全員集まっていた。 「へぇ…。みんな来たってわけね…。」 そう言うと彼は進藤が着いている卓の、彼女の対面の椅子に腰掛けた。 「軽く聞いたよ、進藤さんの話。 凄いじゃない。」 進藤は不敵な笑みを浮かべた。 「本当にあたしが凄いかどうかは打ってから、改めて決めなよ。」 「フフフ…。そうですね…。」 彼はメンバー達に一瞬、目を向けた。 「…ただ…そうしたい所ですが、いくつか飲んでいただきたい条件があります。」 進藤の顔から笑みが消えた。 「条件…?」 萩原は頷いた。 「ええ…。まず1つは、せっかく進藤さんが時間を割いてサシ勝負をしてくれるんだから、ただ漠然と牌をつまむってんじゃ味気無い…。この場にいる8人を巻き込んで、金のやり取りをしましょう。」 「みんなを…巻き込む…?」
/807ページ

最初のコメントを投稿しよう!

996人が本棚に入れています
本棚に追加