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―雀荘―
萩原は雀荘のドアを開けた。
サークルのメンバーが全員集まっていた。
「へぇ…。みんな来たってわけね…。」
そう言うと彼は進藤が着いている卓の、彼女の対面の椅子に腰掛けた。
「軽く聞いたよ、進藤さんの話。 凄いじゃない。」
進藤は不敵な笑みを浮かべた。
「本当にあたしが凄いかどうかは打ってから、改めて決めなよ。」
「フフフ…。そうですね…。」
彼はメンバー達に一瞬、目を向けた。
「…ただ…そうしたい所ですが、いくつか飲んでいただきたい条件があります。」
進藤の顔から笑みが消えた。
「条件…?」
萩原は頷いた。
「ええ…。まず1つは、せっかく進藤さんが時間を割いてサシ勝負をしてくれるんだから、ただ漠然と牌をつまむってんじゃ味気無い…。この場にいる8人を巻き込んで、金のやり取りをしましょう。」
「みんなを…巻き込む…?」
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