―悪癖―

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阪井は二筒を手中に入れた。 (…南1局だけ染め手に見せかけたって言ってたけど…。南2局からは言った通り、染めてるなんて、そんな保証はある? 第一、何でそんな事、あたしに言ったのよ? 言わなきゃ、あたしの頭の中で疑問がいつまでも渦巻いていたのに…。あえてそうしたって事は、ブラフ! 山崎は染め手じゃない!) 彼女は山崎とその後ろの萩原を睨むように見た。 「誰が、突っ張れないって…、勝負が出来ないですって!」 彼女は怒鳴るようにそう言うと、力強く打四索。 が―。 「…ロン。」 呆気なく、山崎の手にかかる。 (うぐっ!)
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