996人が本棚に入れています
本棚に追加
萩原はソファーに座って休んでいる阪井の所まで行っていた。
阪井は萩原を見上げた。
「萩原…。」
彼女は続けて何か言おうとしたが、萩原はそれを遮るように話し出した。
「阪井先輩…。もし、今回の麻雀が納得いかないなら、いつでも俺が直接、相手になりますよ。」
阪井は自分の考えを分かっていたような彼の言葉に、少し驚いた。
「……本当に…?」
彼女がそう言うと、萩原は片膝を床につき、目の高さを彼女と合わせた。
「ええ…! …だけど、覚悟は要りますよ…! もし、やるなら、今回ほど優しくはない…。今回は、山崎先輩を介したから、あなたの心臓をキツく握っただけで終わった…。」
最初のコメントを投稿しよう!