―勧誘―

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山崎は後輩に、しかも初対面なのに『あんた』呼ばわりされた事に少し戸惑った。 しかし彼女は無理矢理、笑顔を浮かべた。 「は…、萩原君って麻雀出来る? もし、出来なくても興味があるなら、よかったらあたし達の仲間にならない?」 萩原の眉が一瞬、動いた。 「……出来ない事はないけど…。でも、うちの学校に麻雀部なんてあった…?」 山崎は首を左右に振った。 「サークルよ。個人的な集まり。だから、この高校のOBの大学生もいるわ。でも人数が少なくて…。うちの学校、帰宅部の生徒がほとんどいないから…。萩原君って帰宅部なんでしょ? もう丸1年も新入りがいないから、メンバーもなんかマンネリ化してきちゃって…。」 すると、彼女は頭を深々と下げた。 「お願いっ! このままじゃあたしがまた1番後輩になっちゃうの! あたしを助けるためにも、うちのサークルに入って!」 萩原はため息をついた。 「別に入ってもいいけど…。2つ、断りを入れとくよ…?」 「何でも言って!」
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