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まず、1番最初に声をかけた女子が自己紹介をした。
「高校2年の『前田』よ。よろしく。」
彼女は短髪で、何も言わなければスポーツをやっている人間にしか見えないだろう。
次に彼女の上家にいた女子が自己紹介をした。
「同じ高校2年、『後藤』。手なりで進めるのが好きかな? よろしくねっ!」
彼女は長い黒髪を持っていて、大人そうな人間だった。
前田の対面の女子が自己紹介した。
「高校2年の『大本』。とにかく高い手が好き。早く萩原の雀力が見てみたいわ。」
彼女は薄く茶色がかった髪をポニーテールにしていた。
最後にOBの女子が自己紹介をした。
「OBで大学1年の『鈴木』よ。ここはあたしの家なの。OBはあたし以外にもう2人いて、1人は同学年の『川上』と2年の『進藤』先輩。君が来てくれたおかげでちょうどメンバーが8人になったわ。」
萩原は困ったように言った。
「おいおい…。俺はまだこのサークルに入ると決めたわけじゃない…。とりあえず、1度卓を囲んでから決めるって山崎先輩に言ってあるんですよ…。」
すると、大本が嬉しそうに言った。
「ちょうどいいじゃない。どのみち麻雀はやるって事でしょ。1度卓を囲めば、もう仲間みたいなもんよ。」
そう言うと、彼女は1番近くにあった卓に着いて洗牌し出した。
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