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「―やっぱり、統夜は相変わらずだねぇ~」
「…うるさい」
今は昼休み、場所は校舎の屋上
―屋上は基本的に生徒は立入禁止となっている
―そして今、そんな違反者である俺に話しかけている少年は鷹柳蒼夜(たかやなぎ そうや)
"例外"の内の一人だ…
こいつ…蒼夜との関わりは去年から始まった
蒼夜の家は代々、剣術道場を営んでいる
"力"を求め、偶然入った道場で俺は蒼夜に出会った
俺にとっては"目的"のための足掛かりとしか思ってなかった
けれどこいつは何故か俺に近づいてきた
―何度突き放しても
それにこいつの"間合い" には驚かされる
常に相手の事を考え、絶妙な"間合い"に自分を置き、相手と交流する
―俺には到底出来ない芸当だ…
そんな具合で俺はもう蒼夜が近くに居ることに妥協している
―扉が開く音がした
「やっぱりここにいたのね」
屋上の扉の前には、黒い長髪の少女が立っていた
「蒼夜ったら、またお弁当忘れてるよ」
「お、サンキュ~叶」
少女の名は鷹柳叶(たかやなぎ かなえ)
蒼夜の双子の兄妹で、もう一人の"例外"でもある…
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