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「いらっしゃいませ~」
なんで今回に限って…、数時間前に来たときには挨拶なんかなかったのに。
その声を聞き、お菓子コーナーにいた大河は顔をあげた…。
――
「お、おぅ…!」
「久しぶりね…」
少しの沈黙。
そして、雑誌コーナーから戻ってきて大河に気付いた遥は丁寧にお辞儀。
「あっ…大河先輩!あけましておめでとうございます!」
「えっ…うん、おめでとう!」
大河もお辞儀…。
なんか俺はおめでとうございます!なんて言うタイミングは失ってしまった。
「光輝くん!欲しい雑誌なかったから先に帰っておくねー!」
「えっ…あ、おぅ。…わかった……」
何で帰っちゃうんだよ!とか思ったけど、帰るって言っているのを引き止めるのもなんか変だし…。
――少し気まずい中、お菓子コーナーを見ている俺と大河。
「…何か買いにきたの?」
「いや…、ちょっと飲み物を買いにきたんだよ!」
「そうなんだ」
会話終了…。
いやいや、これじゃダメだろ。
「あのさ…このあと、少し時間あるか?」
「うん、あるけど…どうして?」
「少し話あるんだよ」
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