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夢の中の少年に遠くから何か聞こえた…。
「もうっ!起きろーっ!」
「ん~…もう少し…」
…誰だろ…三咲か。
まあどうでもいいや…ねむい。
「もう少しじゃないわよ!?いい加減起きなさいってば!」
と、その瞬間、ゴンッと鈍い音。
頭が割れるような強い衝撃。
「…いってぇーよ!いきなり何だよ!?」
「何だよじゃないわよ!!いつまであんたは寝てるつもりよ!?」
こいつは幼なじみの御坂 三咲(ミサカ ミサキ)
隣の家に住んでいて寝坊したときとかは、今日みたいに家まで起こしに来てくれたり来なかったり。
「だからって殴らなくてもいいじゃん…起きようとしてたのに」
だいたい起こすだけなら
もっとやんわり起こせよ!
幼なじみなら、もっと、こう…な?
あるだろ?
「こうでもしないと起きないじゃない!それより初日から遅刻でもしようっての!?」
遅刻とまで言われ携帯に目をやると、
「…うおっ!?すぐ支度するからちょっと待っててくれ!」
俺の名前は西沢 光輝(ニシザワ コウキ)
今日から華のじょ…男子高校生。
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