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朝食抜きで、素早く着替えて急いで玄関に向かう。
「わりぃ!」
一応は謝ってはおいた、が。
頭殴られた恨みもあるし、わるいとはこれっぽっちも思ってはいない。
でも一応謝っておいてやる。
べ…別に、また殴られるのがこわいなんて思ってないから!
――俺達が今日から通う三日月高校は県内の公立の普通校で学力は中の上と微妙な位置の高校。
通学は徒歩10分程度で着くため、高校の入学式まではまだ少し時間がありそう。
「ねえねえ!三日月高校どんな学校なの!?」
三咲は希望に満ち溢れた顔で聞いてくる。
でも、そんなの俺が知るかって話だ。
「さあな。知らねえよ。だけど、いい学校なんじゃね?たぶん」
「う~ん…すぐ友達出来るといいなぁ」
こいつは、ちょっと生意気なところもあるけど、友達なんかはすぐに出来ると思う。
根はいいやつなんだ、朝から殴るけど。
――その後の俺達は昨日の番組なんかの話をしていると程なくして三日月高校に着き。
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