先輩のダメ演説

1/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

先輩のダメ演説

「つまり少女漫画なんてものを読んでいる輩はつまらない人間だって結論に落ち着くわけだ」 「・・・にえ?すいません聞いてませんでした」 「んだよもう・・・ちゃんと聞いてろ畜生!もう一回始めから言うぞ!僕は他人の恋愛になんか全く興味がわかん。メディアとかがとりあげる芸能人の恋愛事情や結婚報道なんて愚の骨頂だよ!もっと他に流すべきニュースがあるはずだろ!と、日頃いつもオールウェイズ思っている。」 「ほうほうそれで?」 「それでだ、昨日妹が部屋でニヤニヤしながら少女漫画を読んでたんだよ!」 「あー・・・少女漫画も他人の恋愛事情みたいなものですもんね。」 「そう!そのとーり!ぼかぁ他人の恋愛事情こそ面白いっつう風潮が気に入らねぇのだよ!少女漫画なんてくっつくかくっつかないか、そして時々ドロドロを延々と続けてるだけじゃあないか!」 「なんだ。先輩は少女漫画の魅力を心得てるじゃないですか」 「勘違いしてるなー。ぼかぁね?少女漫画が嫌いなんじゃないんよ?少女漫画とか他人の恋愛を見て騒ぎ立てたり盛り上がったりしてる奴らが大嫌いなんよ!そんなことに楽しみを見いだすならもっと他にするべきことがあるでしょう?つまり少女漫画なんてものを読んでいる輩はつまらない人間だって結論に落ち着くわけだ」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!