何も無い日常

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珈志 「…い……泉……お前に…店を…譲る私より珈琲を上手く煎れられるのは泉…お前だけだ……いいか…店を頼む…」 ピーーー(心電図の音) 泉 「じいちゃん!!!…わかった…店は俺が継ぐよ…!大学なんか辞めてやる!」 こうして 泉は珈志の意志を継ぎ 珈琲専門店[カオリ] 2代目オーナーとなった……… 一年後……… 泉 「ふぅ…」 泉はタバコを吹かす 泉 「店を継いだのはいいけど…来るのは…お前らだけだな」 岸辺広輝[きしべひろき] 「うるせーなぁ…いいじゃんか…毎日来てやってんだからさ」 中山綾一[なかやまりょういち] 「そうだよ…でもさぁ…お前なんで…珈琲専門店なのに俺たちに珈琲煎れてくれねぇーの?」 泉は店にある一枚のビラを指差す 泉 「俺は客の人生に値段をつける…それは0円~無限大…じいちゃんもこのやり方だった……」 広輝 「ふぅ~ん…」 カランカラン 泉 「客が来たようだな…いらっしゃい…」
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