*プロローグ*

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そよそよ… 一人の少女がベッドに寝転び、外の景色を眺めた。 「気持ちいい風…。」 私にはあと少ししか時間がない。 小さい頃、心臓病だと宣告され長くもって18歳まで、そう言われた。 16歳になり、学校に行くのにも困難になった私は入院生活を送ることになった。 恋を一度もしたことがないまま… だから、私は最初で最後の恋をしに、この小さな鳥かごを抜け出すことにした。 「お父さん…お母さん…先生、ごめんなさい…」 そう言い残し、私は病室をあとにした。 _
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