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「関係ねぇだろ?! …お前、モデルの中森翔太か?!」
私をナンパした男の人達は少し動揺しながらそう言った。
え、モデル??
…やっぱ東京はすごい!!
香代は1人でそんなことを考えていた。
「知っててくれて光栄だなっ。…で、その子嫌がってるじゃん。離してやれよ。」
翔太は笑いながら、でも真剣な目でそう言った。
「うるせぇよ! その綺麗な顔…傷付けてやる!」
そう言い、男たちは殴りかかっていった。
危ない!!そう思って、思わず目を瞑った。
―…あれ。音がしない。
そっと目を開けてみると、男たちは倒れていた。
翔太は無傷だった。
「…あれ?? 俺が空手してること知らなかった?? ごめんね??」
翔太は嘲笑するように笑い、そう言って、今度は私の方を見てきた。
…やっぱり、かっこいい。
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