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部屋に入ると淳ちゃんは1冊の薄い本を持ってきた
タイトル
『コケシアン』
俺は淳ちゃんに言われるがままコケシアンを2分程で読み終え
本を閉じた
淳ちゃんは目を輝かせながら
『どぉだった?』
と聞いてきたので
『駄作!』
と間髪入れずに答えると
淳ちゃんの肩はうなだれた
『100年以上前の本を集めるの大変なんだよ!前に和樹がもってきたのよりは絶対いいよ!』
『なんだって!?俺の持ってきた話はお腹を割いて赤ちゃん出てくんだぞ!!』
…駄目だ駄目だ
淳ちゃん相手だと
こんなくだらない話でも熱くなってしまう…
『とにかく、4日後の俺の誕生日までにはもっといいの探しといてよ』
そういうと俺は淳ちゃんのベッドで仮眠をとった
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