第一部『原石エース』

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――職員室 高嶺「失礼しまーす」 ノックという部分を抜かし、高嶺は職員室へ入った まず最初にムワッとタバコのにおいが鼻をつく そして高嶺の声に気付き、何人かの教師が微笑みかける…のがいつもの職員室のハズ だが、今日は違った 教師1「高嶺! お前よくやったな!」 教師2「高嶺くん! おめでとう!」 高嶺「はぁ?ι」 いきなり呼び出しを食らって、しかも握手をされながら口々に「おめでとう」を連呼する教師 その中には学校の憧れとも言える美人教師が居た事に高嶺は心の奥底で感謝した と、道草を食いながら呼び出した教師――担任の五島 伴次(ごとう ばんじ)の元へ足を進める 高嶺「五島先生」 五島「ん?ああ、高嶺 随分早いな」 五島はタバコをくゆらせながら、パソコンの画面をジッと見つめていた が、タバコの先で画面を指す どうやら見ろと言う事らしい 何事かと高嶺が内心ドキドキしながら覗き込む 画面は電子メールだった
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