ガラスの扉 Ⅰ

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ガラスの扉 Ⅰ

「さーて💡今日もお迎え行きますか!」 私は七夜杏朱。ごく一般的な定時制高校生。 お迎えとは、私が恋人を彼のいる職場で待つことだ。 「じゃあ行って来るね!」 愛犬ぺぺの散歩をおあずけにしといて、出かけようとした。すると、 「がぅぅ…」 めったにものを噛まないぺぺが、私の服を引っ張った。 「っもう!ぺぺ止めな!」 言うと大人しく止める。だが、眼で何かを訴えている。 そう。ナニカヲ。
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