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「ねえ陸、そろそろ中間テストだよ。勉強してる?」
「いんや、赤点さえ取らなければいいかなって」
「その考えは一番危険だと思うよ」
「そうだよなあ、赤点取ると部活できないからなあ」
「ちゃんとやらないとダメだからね。おばさんとおじさん怖いんでしょ」
「悪けりゃメシ抜き一週間ってこともあるからな。今度どこかで勉強会でもするか?」
「勉強会かあ、まあ陸がやる気になるんだったらいいけど」
「部活もそろそろテスト期間でできなくなるし、その時間を勉強に回すってことで」
「わかったよ。それじゃあ他にも人誘おうか?」
「だな。要にも訊いてみろよ。あいつは部活やってても頭良いからな」
「それは陸が勉強しないだけ」
「反論できん」
机から教科書を取り出していると、床に何かが落ちた。
陸がそれを拾い上げ、顔の筋肉をニンマリと変えて、落ちた物をボクに見せる。
「ほらよ」
「何?」
それを受け取り、ボクは顔を引き攣らせた。
「ラブレターだな」
「いつのまにこんなものが・・・・・・」
教科書で押し込んでしまったために、封筒がクシャクシャになってしまっていた。
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