真夜中の喫茶店

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カランカラン-- 土砂降りの雨の中、 お客様の来店を知らせる子供っぽい鈴の音がした。 「いらっしゃいませ」 一人の執事のような制服を着た少年が 変わった服を着た少女を出迎えた。 その少女の変わった服というのは、 フリルやレースであしらわれ、 黒地に白のスカート、黒のブラウス、 そしてメイドのようなヘッドドレスで構成されていて、 なんともコメントしづらい服である。 その少女は少年を無視して店の一番奥の席に座る。 少年もそれが当然のように厨房にもどる。 そして、少女がオーダーをしてないのに関わらず、 チョコレートケーキとコーヒー、ミルクが 少年の手によって運ばれてきた。
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